どうも、妻MAHOです。
2020年の年明け1月3日〜12日まで家族でエジプトに行き、帰国してから早いものでもう5日が経ちました。
夫JOEさんは仕事はじめをしつつ、FacebookとInstagramにて不定期でエジプトリトリート&映像撮影の振り返りをしているようです。
その投稿を見ながらわたしもそのときの記憶がいろいろと蘇り、わたしもブログ記事を通して振り返りを行っていきたいなと思いました。よろしければおつきあいください。
まず初日は成田からエジプト空港での直行便で14時間かけてエジプトの首都・カイロへ到着。
その後更にエジプトの国内線(飛行機)を1時間ほど乗り継ぎ、その後専用バスに乗り換え到着した最初の神殿が、アビドス・オシリス神殿でした。
はじめてのエジプト、そしてはじめての神殿は、そのすべてが新鮮でしたが、わたしにとってはそれと同じくらい、神殿に入ってすぐ(だったか、入る直前だったか)にあった、旅行会社トレジャーオブジアース(現地法人ではトレジャーオブエジプト)の代表サラハさんとJOEさんのやり取りが、短いながらもとても印象に残っています。
サラハさんはJOEさんを見つけると、
「今回、映像を撮影してもらえることを楽しみにしていました!良い映像を撮ってほしくて、この神殿も貸し切りにしてしまいましたよ!^^」
と、愛のこもったリップサービスつきで、笑顔で挨拶してくださいました。
JOEさんとサラハさんは昨年11月の頭にあった今回のリトリートの説明会ですでに顔をあわせていて、お互いの映像に対する考えなども少しばかり共有していたものの、なんせJOEさんは初海外。
その中での映像撮影。
更にJOEさんは乗り物が苦手。(電車も苦手。)
そんなJOEさんが合計15時間以上の空路陸路での移動を経て、休む間もなくそのままの状態で炎天下のエジプトで撮影へGO。。。
(しかも飛行機の中では赤ちゃんの娘をあやすなど、パパ業も精力的にこなす。。。笑)
そんな状況もあり、心配性のわたしはJOEさんがサラハさんの希望のイメージや期待にちゃんと応えられる映像が撮影できるだろうか?大丈夫かな?と、実はとても心配でした。
なのでその場で思わずサラハさんに
「(JOEさんは)あまり自分から意見を求めたりしないので、サラハさんとしてここは絶対に撮影してほしい大事な場所!とか、こんなふうに撮ってほしい!みたいなことがあれば、伝えてくださいね!」
と言ったんです。
でもそれに対するサラハさんの返答は、
「大丈夫です!
感じたままに、撮ってほしいです!
彼の魂(の表現)がほしいので!!^^」
と!
この言葉にわたしはハートを射抜かれたといいますか、
私的にとてもビックインパクトで、
目からウロコが剥けるような感覚(@0@)でした。
というのも神殿の貸し切りには(もちろんそれが撮影のためだけではないにせよ)何十万円というお金がかかっていて、更に通常、世界遺産であるエジプトの神殿での撮影などは個人で希望してもできるものではなく、各所のコネクションや撮影の許可申請などを事前に行わないとならないそうです。
なので余談ですが現地ではいつもJOEさんには一般用のチケットとは別にカメラ用のチケットを用意いただいていました。
わたしはなんで毎回JOEさんだけチケット一枚多いのかと思いつつ、男性と女性の違いかしら〜?と、途中まで全くよくわかっておらず。苦笑
そんなふうに事前の準備も、また、持ち込む予定の機材の写真やサイズ等もご連絡して、それらが問題なく使用することができるようにすることも、すべてトレジャーさん(サラハさん)が事前に準備してくださっていました。
更に、トレジャーさん(サラハさん)の組む神殿訪問のスケジュールというのは、ただこことここの神殿が近いから行くとか、この時間帯は人が少ないからとか、そんないわゆる観光ツアーのそれとは大きく異なり、
・訪れる日取り
・時間帯
・太陽の昇る時間
…そんなようなことが綿密に計算されていて、訪れるお客さんたちが一番、その神殿と神殿の神様のエネルギーを受け取りやすいようにと、ものすごく深く考えて組み立ててくださっています。
なのでそのときそのタイミングでの撮影というのは、一瞬一瞬が逃したくない、またとない機会といえるものだったと思います。
そういう「ここぞの大切なとき」となると、人は往々にして、ミスのないよう、「自分の思う良きかたち」が実現できるよう、他人をコントロールしたくなることがあると思うのです。
それはたとえば、
ああしてこうして。と言いたくなる。
言われたとおりにやってくれればいいから!と言いたくなる。
相手がちゃんとやっているか、気になって仕方がなくなる。
余計なことはしなくていいから!と言いたくなる。
などなど。
ましてエジプトのことをまったく知らないJOEさんに対してサラハさんはエジプトの神官さんでもあり、なんというかエジプト神話の歩く生き字引のような人。(だと思いました)
それならなおのこと、「自分が思うようにやってもらうのが一番良い」と思ってしまって当然のように思うのです。
でもサラハさんはそのように「こうしろああしろ」という指示は一切出さずに、最初から最後まで一貫して、撮影の件についてはJOEさんの感性ややり方にすべてお任せしてくれました。
それは、JOEさんの作品を見て魅力を感じてくださり、サラハさんとJOEさんをつないでくださった今回のリトリートの主催者のお一人であるサナーさんの感性をサラハさんが信頼しているということも大きな理由と思いますが(サナーさんとサラハさんはビジネスパートナーとしてお互いとても信頼しあっていることが伝わります^^)きっとそれだけではないと思うのです。
実はサラハさんはJOEさんの制作物はほんの数点しか見たことがありません。(しかも、ものの数分のみ。)
それでも「感じたままに撮ってもらいたい!」と委ねることができるのは、サラハさんが人や何かを「実績」や「どんなお客さん先とやってきたか(有名なところとやっているか?など)」というような「目に見えるもの」で何かを判断するのではなく、「目に見えないもの」…それはたとえばご縁や、感覚や…きっとサラハさん本人だけにわかるいろいろなもの)を、うまくいかない可能性も含めてマイナスの経験にはならないと、深く信頼しているからだと、感じました。
すなわち自分自身や、自分自身の運命、そして自分たちをいつも見守ってくれているエジプトの神々を、深く信頼しているからではないか?と…
だから、大きな器で準備や舞台は全て整えてくださった上で「任せる」ということができるのではないか?と、そんなふうに感じました。
その器の大きさは同時に、とても大きく豊かな「真の男性性」なのではないか?と感じたのです。
そしてそれはサラハさんだけでなく、そのサラハさんの言葉をサラリと受け取った我が夫JOEさんにも感じたのです。
JOEさんもサラハさんに負けず劣らずで(って、別に競ってないですが!笑)その言葉に変なプレッシャーを感じることなく、淡々と自分の思うままに撮影を刊行していました。
(そのマイペースぶりに、妻のわたしがオロオロして初日はほとんど神殿に集中できなかったほどですが。←器が小さい妻)
それは、歴史あるエジプトという国や、引く手あまたの旅行会社代表のサラハさんにも、そしてエジプトの壮大過ぎる神殿とその神殿に描かれた歴代の王たちやエジプトの神々たちにも、「勝手に引け目を感じない」からこそ、できることだと思うんです。
「自分なんかがこんな歴史ある建造物を撮影するなんて恐れ多い」とか、
「そこまでしてもらって…」とか、余計な思考が一切ないんです。
(JOEさんは、とても動物的な人です。思考が全然うるさくない。うらやましい。。。)
もちろん、10日間の滞在中に自分の実力や撮影したものを見て悔しい想いをしたり、日本での撮影と違い機材も時間も限られた中で、「もっとこうだったら」と思うこともあったかもしれませんが(なかったかもしれませんが)、
絶対に、言い訳しない。
絶対に、過去の後悔や未来の妄想に持ってかれない。
常に「今」にだけ、淡々と集中しているんです。
大きな器から生まれる大きな愛を、まっすぐ受け取って自分のすべきことに集中できることも、すごく豊かな男性性だな、と感じました。
だから、信頼して任せてくださったサラハさんも、それをまっすぐ受け取って自分のできることを淡々とやりきったJOEさんも。
どちらもすごく男前だと思いました。
とってもかっこよくて、とっても大きく豊かな男性性を持っているんだなあと。
そして、真の豊かな男性性とはこういうことをいうんじゃないだろうか?と。
わたしはずっと、男性性というと、そのイメージは、
すごく威厳があるとか、
すごく迫力があるとか、
力強く人を引っ張っていく言動や行動だったりとか、、、
そういうものが「豊かな男性性」だと、思い込んでいました。
だから、「男性性が強い人」というイメージは、わたしにとっては実はどことなく怖くて、緊張して、肩に力が入ってしまって。。。
「これからは女性も豊かな男性性を持っていく時代」というようなことを聞いても、
こわいなあ、無理だなあ、と引いてしまうような。。。
そんな感じだったんです。
でも、サラハさんもJOEさんも、そういう感じじゃ全然、無いのです。
「俺についてこい!」みたいな感じ(笑)、ガツガツメラメラみたいな感じ(笑)全然無いのです。
むしろ今回、リトリート主催者さんも参加者さんも9.5割女性で、皆でワイワイキャアキャア楽しんでいる中で、ものすごく静かというか「受容する」という感じで。
でも、内にはものすごく大きなエネルギーや想いを、秘めている感じ。
ああ、真に豊かな男性性って、本当はこういうことなんじゃないかな?と。
すごくそう感じました。
わたしのなかで、「男性性」が、こわくなくなった瞬間でした。笑
そうして気づいたのですが奇しくも初日、この出来事があったオシリス神殿は「聖なる男性性の復活」がテーマの場所だったんです。(事前に聞いていたのにそのときはすっかり忘れていました。。。)
本当に、すべては完璧に交錯しているんだなあと、自分なりに実感した初日のスタートでもありました。
それでは、長くなりましたので、今日はここまでとします^^
【おまけ】
今回の映像撮影に関して、サラハさんとJOEさんをつないでくださった主催のお一人・サナーさんがオシリス神殿にて撮影してくださった家族写真^^
(娘だけカメラ目線…笑。この直前におもらしをし、変な柄のズボンをはいています。笑)
その他、オシリス神殿の素晴らしいレリーフやJOEさんの振り返りはDreamarkのFacebookページ、あるいはInstagramにて公開していますのでぜひ御覧ください☆